今やインドネシアJAZZのみならずあらゆるジャンルで、優れた演奏家、作曲家、プロデューサーとして活躍するBintang Indrianto がなんと、90年代を中心にインドネシアを代表するスローロック＆popsのトップシンガーとして名を馳せつつ近年は音楽活動を中止していた Atiek CB（アティエク・CB) のために作曲、演奏、プロデュースした最新作がDEMAJORSから発売。このコラボレーションは、2023年のジャズ・マウント・ブロモでのビンタンとアティエクの共同パフォーマンスから始まりました。このコラボは信頼するヴェテラン・ギタリストのデワ・ブジャナにビンタンを紹介されることによって始まった、というストーリーも興味深い。そしてシンガーという立場から脱却、何かに挑戦するアーティストとして芽生え、この作品につながったそうです。内容はタイトル「NUSANTARA＝諸島」が示すようにインドネシアの島々を思わす7つの曲を安定した彼女のヴォーカルとあらゆる音楽を吸収した上で上質のPOPインドネシアスタイルを現代に再構築したビンタンのサウンドがしっかりチャンプルした決して「CITY POP」ではない、ある意味80-90年代にインドネシアで花開いたスローロック〜POP INDONESIAの王道すら感じさせる作品となっています。