スミソニアン・フォークウェイズのシリーズ〈ミュージック・オブ・インドネシア〉！ 膨大な歴史的民族音楽の音源を保有するスミソニアン・フォークウェイズの中でも当店が常にオススメしているインドネシア全域のギター的音楽をフィールド録音中心に集めた作品。インドネシア各地のギター・ミュージックをコンパイルした本作は、元々クロンチョンギターなどに聞かれるように、西洋から持ち込まれた楽器であるギターを如何にインドネシア音楽に応用してきたかをテーマに様々な音源を収録。中でも、独特の乾いた音色を持つ手製のギター的弦楽器でダンドゥットの大物ロマ・イラマの名曲を弾き語るブギスの現地録音は何とも言えないリラックスしたトーンに曲が持つ緊張感が相まって非常に印象深い。ラストに収録されたスアラサマはドラッグ・シティからリリースしたこともある2人組で研究者としても有名で、以前大阪の民博にも来阪、ご存知「タダオと横沢」と共演も。アシッド・フォークやエクスペリメンタルを愛するリスナーにも届いてほしい陶酔的な一枚だ。